自転車保険は強制?罰則は?すでに加入している保障内容でカバーができる?

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自転車保険は強制?罰則は?すでに加入している保障内容でカバーができる?

自転車保険に入らないといけない地域が増えている事から、自転車保険に関する質問をよくいただくようになりました。
そこで今回は自転車保険に加入しないと罰則はあるのか。
自転車事故による賠償金はどうなるのかについてお伝えします。

しかし、自転車保険の保障内容はすでに持っている保険でカバーができる場合が多いのです。
自転車保険に新規加入しなくてもよい方法や自転車保険よりも効率が良い保険の持ち方についてお伝えします!

自転車保険が義務化

日本損害保険協会の調べでは自転車の事故で負傷したり、障害が残ったり負傷した人の数は8万件以上。その発生割合はなんと6分に1回の割合だそうです。

どの年代でも自転車事故を起こしてしまう可能性はありますが、特に事故を起こす比率が多いのが子どもや未成年の若者と65歳以上の高齢者となっています。

平成30年には、自転車乗用中の交通事故が85,641件発生。また、死傷者数は84,383人と交通事故全体の死傷者数に占める割合は15.9%であり、歩行中の死傷者数に比べ約1.7倍と高い数値を示しています。

出典:一般社団法人 日本損害保険協会「自転車事故の実態と備え」より

自転車乗用中の年齢層別死傷者数の割合(平成30年度)

  • 14歳以下 11.0%
  • 15~19歳 18.9%
  • 20~24歳 7.4%
  • 25~29歳 6.0%
  • 30~39歳 11.3%
  • 40~49歳 12.1%
  • 50~59歳 9.6%
  • 60~64歳 3.9%
  • 65歳以上 19.9%

一般社団法人 日本損害保険協会「自転車事故の実態と備え」より

子どもと未成年だけで合わせて29.9%と前代の約3割となりますから、移動手段が自転車の子どもがいるご家庭は自転車事故を起こしてケガをしてしまわないか、他人を傷つけてしまわないか心配になりますよね・・・。

自転車保険が義務化された都道府県は?

自転車保険の加入が初めて義務化されたのは2015年兵庫県でした。
その後、各都道府県にも自転車保険の加入義務化が進んでいます。

自転車保険の加入が義務付けられた都道府県

  • 東京都
  • 仙台市
  • 埼玉県
  • 神奈川県
  • 静岡県
  • 長野県
  • 名古屋市
  • 滋賀県
  • 金沢市
  • 大阪府
  • 京都府
  • 兵庫県
  • 鹿児島県

自動車保険の加入が「努力義務」とされている都道府県

  • 北海道
  • 群馬県
  • 千葉県
  • 鳥取県
  • 香川県
  • 徳島県
  • 愛媛県
  • 福岡県
  • 熊本県

出典:au損保(2019年10月現在)2020年4月1日更新

今後も自転車保険に加入を義務付ける都道府県は増えてくるのではないかと予想されますね。

自転車保険に加入しないと罰則はあるの?

義務化された地域の人は自転車に乗る人は自転車保険に入らないといけなくなったのですが、自転車保険に加入していないと何らかの罰則があるのでしょうか?

調べたところ、いまのところは「罰則はない」との事。

しかし、罰則がないからと言って保険に加入しないのは危険です。

そんなつもりはなくても、自転車の事故で他の人に重大なケガをさせてしまう事故が多いのが背景だと考えると自転車保険の加入義務は「自転車の運転は危険なので、人に危害を与えてしまった場合を考えて自分の身を守ってくださいね」というメッセージではないでしょうか。

自転車事故の賠償金額は?

重大な事故の場合は自転車の事故を起こしてしまった場合も交通裁判にかけられます。判決で出た賠償額は想像を超えるような金額を言い渡されたケースが存在するんです。

自転車での加害事故例

9,521万円 (加害者が支払いを命じられた金額)

男子小学生(11歳)が夜間、帰宅途中に自転車で走行中、歩道と車道の区別のない道路において歩行中の女性(62歳)と正面衝突。
女性は頭蓋骨骨折等の傷害を負い、意識が戻らない状態となった。
(神戸地方裁判所、平成25(2013)年7月4日判決)


6,266万円(加害者が支払いを命じられた金額)

男子高校生が昼間、自転車横断帯のかなり手前の歩道から車道を斜めに横断し、対向車線を自転車で直進してきた男性会社員(24歳)と衝突。
男性会社員に重大な障害(言語機能の喪失等)が残った。
(東京地方裁判所、平成20(2008)年6月5日判決)


6,779万円(加害者が支払いを命じられた金額)

男性が夕方、ペットボトルを片手に下り坂をスピードを落とさず走行し交差点に進入、横断歩道を横断中の女性(38歳)と衝突。
女性は脳挫傷等で3日後に死亡した。
(東京地方裁判所、平成15(2003)年9月30日判決)

出典:一般社団法人 日本損害保険協会

自転車事故といっても車の事故同等の扱いなんですね。
私は普段自転車の運転はしませんが、自転車にひかれそうになったことが経験を何度かしていますから、いつ被害者になっても不思議ではないと思います。

損害賠償として支払いを命じられた金額は軽く首都圏で土地付き一戸建てが買えそな金額・・・。誰もが払える賠償金額ではない事がわかります。

あまり考えたくないですが、支払えないとなると、財産を差し押さえられ、自己破産をせざるを得ない状況となり、自転車事故という一瞬の出来事がきっかけで今までの生活ができなくなる状況を意味していますよね。

自転車保険の中身とは?

今、損害保険会社が安く自転車保険を売り出しています。
その中身を詳しく見てみましょう。

「個人賠償責任保険」
他人にケガやケガによる重大な後遺症や死をさせてしまった場合の保険

「死亡(後遺症等含む)保険」
自分が死亡したり、後遺症が残った場合の保険

「入院や通院保険」
自分が入院や通院した際の保険

各社多少の違いはありますが、自転車保険は基本的にこの3つの保険内容を組み合わせて「自転車保険」と名乗って販売しているのですね。

自転車保険を選ぶときのポイント

自転車保険で一番重視したいのは他人に危害を与えてしまった際に保険が使える「個人賠償責任保険」の部分です。
自転車保険での個人賠償責任保険部分は1億の会社、2憶の会社。
最高は5億の会社も最近出てきたようです。

ちなみに5億円の個人賠償責任保険がついて、死亡・後遺障害が550万円。入院は日額3000円の保険は家族全員で加入しても月々1000円程度なので、自転車保険としてはお手軽に見えると思います。

ただ、よく考えると「個人賠償責任保険」「死亡保険」「入院保険」は今加入している保険ですでにお持ちではありませんか?

個人賠償責任保険は「火災保険」や「自動車保険」「障害保険」などの特約として月々数百円のコストで持つ事が出来ます。
保障内容も保険会社によっては「無制限」を選ぶことも可能です。

死亡保障や入院保険は生命保険などですでにお持ちのかたもたくさんいらっしゃると思います。

自転車保険のおススメの入り方とは

自転車保険で一番重視したいのは「個人賠償責任保険」の部分ですから、これは「火災保険」「自動車保険」「傷害保険」の特約で持つことをおススメします。
特に「火災保険」ですと、その家に住んでいる家族は全員が対象となりますよ。

しかも火災保険の特約で個人賠償保険を付けても月々数百円程度とコストも安いですから、改めて家族で自転車保険に加入されなくても良いかもしれません。

個人賠償責任保険は自転車だけでなく、日常生活のさまざまなシーンで他人に迷惑をかけてしまった際、お金で解決をする場合に役立ちます。
個人賠償責任保険はこれこそ、The保険!と言えるものではないでしょうか。

火災保険は持ち家の人だけでなく、賃貸物件にお住いの方も自分の持ち物(家財)にかけられる身近な保険なので、加入されている人がほとんどだと思いますから、ぜひ、火災保険の内容を確認して「個人賠償責任保険」が付いているか。ついているならいくらの賠償額が限度なのかを確認してみてください。

まとめ

保険はやたらと専門用語が多く、分かりずらいものですが、本当に困った時にお金の面で助けてくれる唯一無二の存在です。

困った時に本当に助けになるとお金という額面だけではなく、精神的な悩み、痛みが和らいで楽になり、前向きに困難に立ち向かう勇気すら与えてくれる。
保険は素晴らしい存在だと思っています。

ご自身がどんな保険に加入しているのか、重複は無いか、足りない保証はないかを確認してみてくださいね。

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