ジム・ロジャーズ『日本への警告』の内容から見える日本の将来像とは?

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ジム・ロジャーズ『日本への警告』の内容から見える日本の将来像とは?

今、世界的投資家であるジム・ロジャーズ氏の書著『日本への警告』が話題になっています。

ジム・ロジャーズ氏が本書で語る日本の将来像とは一体どのようなもので、日本人は何を知り、実行すればよいのかをお伝えしたいと思います。

日本人全員が知っておきたい内容です!

ジム・ロジャーズ氏はどんな人物?

ジム・ロジャーズ氏 WikiPediaより引用
  • 1942年10月19日生まれ
  • 今年77歳になるアメリカの世界的投資家
  • アラバマ州出身
  • 学生時代はイェール大学とオックスフォード大学で歴史学を修める
  • その後ウォール街で金融マンとして働く
  • 世界的投資家のジョージ・ソロスと共にクォンタム・ファンドを共同設立10年で4200%という驚異的なリターンをたたき出し37歳で引退
  • その後はコロンビア大学で金融論を教える
  • 次はアジアの時代が来ると2007年にシンガポールへ移住
  • 世界中をバイクで巡って現地を肌で感じ、将来を予測する『冒険投資家』でもある。

 

専攻は経済ではなかったジム・ロジャーズ氏

学生時代、歴史を学んでいたジム・ロジャーズ氏。

『歴史は繰り返す』と世界中の歴史や経済から、現状を知り未来を予測して『投資』を行うのがジム・ロジャーズ氏の投資法。

これは学生時代に徹底して学んだ歴史学から来るものなんですね。

 

徹底的に調べる事が彼のモットーであり、調べて分析した結果「コレだ!」と思う、誰も見向きもしないような国や会社に投資し、財を築いてきた人なんです。

これはなかなかマネできない!すごいことだなと思います。

今は『これからはアジアが熱い』と語っているのですが、日本は残念ながら除かれている様子なんですよ・・・。

 

ジム・ロジャーズ著書『日本への警告』内容は?

ジム・ロジャーズ氏の最新著書『日本への警告』にはどんな内容が書かれていたのでしょうか。

 

ジム・ロジャーズ氏は現在日本に全く投資をしていない

一番驚いたことは、現状から未来を予測して投資をしてきたジム・ロジャーズ氏が、現在「株であれ通貨であれ、日本に関連する資産は何も持っていない」と明言した事です。

つまり・・・。日本は長期的に衰退の道をたどっていると予想しているので投資に値しないという事ですよね。

 

「破綻というものは、ゆっくりゆっくりと訪れるものだ。リーマンショック(2008年)のときもそうだった。少しずつ力を加えた小枝が、やがてポキリと折れるように、取り返しがつかなくなってから多くの人が「しまった」と気が付く。」

ジム・ロジャーズ著書『日本への警告』より引用

 

ジム・ロジャーズ氏はどちらかと言うと親日家で日本には愛着を持っている人物。決して偏見で語っているのではないとすると、日本人としてどうすれば良いのかをホンキで考えざるを得ない時にあるのではないかと思います。

 

「私の目から見ると、日本人は問題を意識しながらも、本気で解決しようとしてこなかったように見える。それはおそらく、彼らが、またも「日本は大丈夫」と根拠のない思い込みを持っていたからではないだろうか。2010年にギリシャが財政破綻を起こし、大混乱が起きたことをほとんどの日本人は知っている。それでも彼らは「日本とギリシャは違う」と考え、昨日まで同じ生活を繰り返してきた。」

ジム・ロジャーズ著書『日本への警告』より引用

 

何かを変える時はエネルギーがいる事。新しい情報を調べ、どうしたら一番良い方法なのかを考え、実際に取り入れる。

このプロセスを毎日忙しい仕事を抱えながら自分の力だけで実行できる日本人は一握りなのではないかと思う程です。

 

日本人はどちらかと言うと右に倣えで、他の人がやっている事や自分の親が行ってきたことくらいを参考に行動するのが常識のようで、自分の頭で考えて行動するのはどうやら苦手な方だと思っています。

海外に目を向けるという発想すらなく暮らしている人も大勢います。

 

「ひょっとしたら、制度破綻が起きるかもしれないと気が付いているのに、その破壊的な未来を具体的にどのようにして避けたらいいのかわからない。私にはそのように見える。」

ジム・ロジャーズ著書『日本への警告』より引用

 

まるで日本に住んで生活をしているかのような鋭い洞察力!
まさにおっしゃる通りです!と言いたくなってしまう文章が並んでいるんですよね。

 

私もお金の相談を受けていると「なんだか将来が不安」でも「具体的にどうしたら良いのかわからない」と悩んでいる人がほとんどです。

 

もちろん、私も将来が不安な一人ですから、今から本気で将来に向けての対策を練っていくことが必要なんだと感じています。

 

ジム・ロジャーズ氏から日本が警告を受ける理由とは?

将来的に明るい兆しが見られない原因とは具体的に一体何だとジム・ロジャーズ氏は仰っているのでしょうか。

 

日本が抱える大問題『少子高齢化』

「日本の問題は言うまでもなく人口構成に端を発する」と本書の中でジム・ロジャーズ氏は述べています。

 

少子高齢化。子ども数が減って高齢者が増加する人口構造ですね。

日本は出生率が世界で最も低い国で、国民年齢の中央値が世界で最も高い国の一つ。このままでいくと日本の人口は将来的に今の半分になると予測されています。

子どもが減ると将来働く人の数が減り、国の力は衰えていきますし『人生100年時代』と言われる今、高齢化が進み社会保障費が膨れ上がるなか、働いて税金を納める人の数はどんどん減りますから、一人当たりの負担が増える一方です。働いても働いても税金で持って行かれる・・・。
そんな国になりそうな予感が確かにします。

 

ジム・ロジャーズ氏は子どもを産まないと同時にもう一つ「移民を受け入れない事が日本の弱点」と指摘しています。

首都圏や工場地帯では日本で働く外国人が増えたなと感じるのですが、それでも日本の労働力としては足りないと仰っているのですね。

 

日本の借金はますます増大している

日本が今どれだけの借金があるのか、ご存知でしょうか。

 

日本の借金(政府の負債)は1,200兆円もあるんです。

もうとんでもない額ですね。

国民一人当たりの負債額は1,180万円です。(2019年10月1日現在)

 

借金時計はこちら

 

どんどん数字が膨らんでいく様子を見ていると、1秒ごとに約62万円ずつ増加しているようです。

本当に怖くなりませんか?

 

ジム・ロジャーズ氏は日本の大問題として、日本の巨額の長期債務残高を指摘しています。

こうした巨大な借金を放置していても破綻しない「ニューエコノミー」など存在しない!とも言明しているんです。

こんなに膨れ上がった借金を日本が抱えていること。言い換えると今の日本経済はお金を借りて生活水準を下げずに暮らしている事を意識して生活している人がどれだけ存在するのでしょうか?

こんなに借金がある状態であっても、昔から財政赤字を膨らませて来た自民党政府は今もなお借金を膨らませ続けていることを問題点としてジム・ロジャーズ氏は指摘しています。

 

日銀は人の生活を破壊する

ジム・ロジャーズ氏は「日銀が日本の国債を買う」という前代未聞の金融政策を取っている事にも指摘しています。

2016年9月に日銀は政府が指定した利回りで国債を無制限で買い入れる事を新しく導入しました。

本来、日銀と政府は全く別の機関ですから、政府の言い値で国債を買わされることなんてありませんでした。日銀はどんどんお金を印刷する事になりますから、お金があふれて結果的に日本円の価値が下がります。

 

「日本人は気に入らないかもしれないが、20年後には日本円の価値は今より大幅に下がっているはずだ。米ドルのみならず、韓国ウォンに対しても相対的に価値を落としている事だろう」とジム・ロジャーズ氏は述べています。

世界の歴史において、財政に問題を抱えた国の自国通貨は全て値下がりしてきたとも。

 

巨額の借金がある国なら、単純に考えてそうした国に投資するのは怖いですよね。

「安部政権は日本円の価値を下げようとしている。」そしてやっている事を見ると「日本政府が望んでいるのは体制維持である」ともジム・ロジャーズ氏は指摘しています。

 

こうした理由からジム・ロジャーズ氏は日本の株や通貨全てを売りに出したんですね。

 

アベノミクスで物価が上がり、株価もあがったので日本経済は回復した様に見えるのですが、そもそも日本円の価値が下がった事が原因だったのですね。
実際、物価は上がりました。そして税金も上がる中、「日本の企業は内部留保を貯めこんでいるので、社員の給料に還元していない」ともジム・ロジャーズ氏は述べています。

私たちの給料は全く増えないのはこうしたからくりがあったのですね。
今後も同じ経済活動の道をたどるのであれば、給料は増える見込みはないという事かもしれないですね。

 

ジム・ロジャーズ氏の警告から日本がこれから進むべき道とは?

何となく不安の原因が深刻な少子高齢化という社会現象と日本国が抱える巨額の借金。そして何も手を打たない政府であること。

ジム・ロジャーズ氏は指摘だけではなく、これからどうしたら良いのかについても具体的に述べています。

それは一体どういう具体策なのでしょうか?

 

海外に関心を持ちつながりを持て

「私が日本に住む10歳の子どもであれば、一刻も早く日本を飛び出すことを考えるであろう。中国や韓国に移住したほうが、よほど豊かに生活できるのだから。将来、日本の多くの家庭で『お母さん、わたしたちはどうして外国に住まないの?』と言った会話がなされる未来が私には見える」

ジム・ロジャーズ『日本への警告』より引用

 

そもそも島国で外国が隣り合わせにない日本ですから、外国を意識して生活している日本人はあまり多くではないかな?と思うところですが、外国での暮らしぶりが日本に比べて豊かで清潔で便利そうな環境である事が知れて、そうした機会があるのであれば、何故日本に住んでいるのか疑問に思う子どもは当然出てくると思います。

 

国外投資に目を向けよ

TVをみても日本国内のことばかりで、外国のニュース、特に経済ニュースは一般ニュースの終わりに「今日のドル相場は・・・」とか「今日のナスダック市場は・・・」などちょっと入れるだけ。

それすらも気にしない日本人が多いと思います。

 

海外では一体何が起こっているのか。

そうしたニュースはインターネットで興味があればたどり着ける出来事なのですが、そうではなく「最近は円安だったから外国製品が高かったのかしら?」など主婦の日常会話レベルで展開されるようになるといいなとホントに思います。

 

普段食べているものや着ている服、雑貨に至るまで日常には外国製品があふれているのに買うのは円ですから、外国の通貨はわからないという日本人は将来的に取り残されていく可能性は高いと思っています。

 

「日本人にとって、日本国外に投資をする事は極めて重要だ。日本国内にほとんどの資金を保有している日本人は、早急に資金を海外へ移すことを考えたほうがいいだろう。日本で貯めて来た貯金と政府からの年金を老後の資金のあてにしている人は甘いと言わざるを得ない。日本政府が今後も紙幣をすり続けるのであれば、日本円の価値は相対的に落ちるからだ。年金も、額面として受給できたとしても、その価値は保障されたものではない。日本人は、財政破綻した旧ソ連による年金が、急速なインフレに伴いほとんどの価値を失ったことを思い出すべきだろう。」

ジム・ロジャーズ著書『日本への警告』より引用

 

ここはまさにその通り!とうなずくところでした。

日本円だけではホントに危険な状態です。

 

ホントに危険といくら叫んでも危険が訪れるまで放置しがちな日本人ですが、今こそ大切なお金をちゃんと分散して保有して投資しておかないといけませんね。

 

移民を受け入れよ

移民を受けれるとは労働力で国の力を維持するだけでなく、外国文化が日本に融合して新しい価値を生み出す可能性があるとジム・ロジャーズ氏著は述べています。

日本の子どもたちの環境も外国人と接する機会が各段に増え、今とは全く違ったものになる効果も期待できそうですね。

 

子や孫には中国語を学ばせよ

「これからの時代はアジア」と2007年から中国語、英語、インド語が通じるシンガポールに移り住んでいるジム・ロジャーズ氏。その目的は二人の可愛い娘が中国語をネイティブで話せるようになる事だそうです。

 

「子どもの学校の近くに引っ越す」ような感覚だと言うので、その規模感にすごさを感じるのですが、これからの将来を考えて娘の為を思って選択したのが「中国語」だそうなんです!

 

日本は漢字文化があり、中国と似ている部分があるので入りやすいのでは?と考えるジム・ロジャーズ氏。

いやいや、中国語にも感じはあれど、似て非なるものですからね。日本語と中国語の文法も全く違います。どちらかと言うと主語、動詞と来る中国語文法は英語に近いんじゃないかな?

 

ジム・ロジャーズ氏はその他、怖いことも予測していて「日本は100年後には日本語を話さなくなっているかもしれない。ルーツは日本であっても中国語を話している。」とも述べています。

 

ここは日本人として日本文化の継承に意識を傾けなければ・・・。

と思うのですが、日本人はどんどん減少することは今明らかですから、歴史の巨大な渦の中に飲み込まれていく可能性もあるかもしれないですね。

 

アメリカと日本を取り巻く近隣諸国のこれからの変化について

日本に閉じこもっているだけでなく、海外にも目を向けようと言うジム・ロジャーズ氏。アメリカや日本を取り巻く近隣諸国ではどんな未来が見えているのでしょうか?

 

貿易戦争を仕掛けるアメリカ

「アメリカではトランプ大統領が保守主義を強めているが、愚策でしかない。これはアメリカの先行きを更に悪化させる要因になるだろう。」

ジム・ロジャーズ著書『日本への警告』より引用

 

アメリカはトランプ大統領の”America First!”演説であったように、基本的な思想はアメリカ第一主義ですよね。

今は経済的な戦争を一生懸命仕掛けてアメリカに勝利をもたらそうとしているトランプ大統領ですが、ジムロジャーズ氏はどんなものであれ『戦争』は負けたほうはもちろん、買った方も失うものは大きく、何も生まないと批判しています。

もうすでに世界経済のNo.1は中国ですから、アメリカが衰退するならば、これからはやはり中国ということになってくるのでしょう。

 

中国の力は「資本主義」の伝統から生まれたもの

「好むと好まざるとに関わらず、中国が21世紀で最も需要な国になるのは間違いない。」

ジム・ロジャーズ著書『日本への警告』

 

19世紀はイギリスの時代。そして20世紀はアメリカの時代でそれも終焉と迎える。21世紀の超大国は中国と述べるジム・ロジャーズ氏。

歴史上で見ても中国は世界史上何度も世界の頂点に立ってきた唯一の国家なんですね。

 

「一般に中国人は共産主義者だと思われているようだが、私の考えは違う。歴史的に見て、中国人こそが最も優秀な資本主義者だったのだ。表向きは共産主義を装う中国は、実にうまく資本主義を取り入れている」

ジム・ロジャーズ著書『日本への警告』

 

中国は元々長い歴史の中で資本主義社会であって、共産主義国になったのは近代になってからなので、中国の中で根付いているのは資本主義経済だってことですよね。

確かに。華僑と呼ばれる人々は全世界に外国移住者ネットワークを持っていて、チャイナタウンは日本だけでなく、南アフリカにまで存在し、世界のありとあらゆる地域どこでもありますね。中国の文化、生活様式そのまま外国の地で生活しているのは中国人の得意技。商魂たくましい資本主義経済と言わざるを得ないです。

華僑の人々が中国に戻ると歓迎して迎えられ、外国で得た知恵を伝え、経済を発展させる仕組みになっている中国。これからもどんどん力を発揮しそうです。

 

北朝鮮と韓国の南北統一の可能性

ジム・ロジャーズ氏は北朝鮮と韓国の南北統一の可能性も本書で述べています。
最近、北朝鮮はミサイルの発射ばかりが目立って報道され、国際問題にまで発展しますよね。

“Rocket man!”と金正恩氏をあれだけうるさく言っていたトランプ大統領が手のひらを変えてアメリカと北朝鮮の会談が実現した時も色々な憶測や噂が飛び交っていました。

実際に北朝鮮へ訪ずれた冒険投資家ジム・ロジャーズ氏が現地で感じたことは北朝鮮の人々の活気に満ち溢れた生活だったそうなんです。
本書によると街には100を超える商店が立ち並び、世界中のアルコール。最先端の電子機器やいろんな食べ物が販売されているようなんです。

北朝鮮のイメージとはなんだか違いますね!
もしかしたらトランプ大統領もこうした北朝鮮の実態に商機を感じて態度を変えたのかもしれないと考えてしまいました。

韓国は男女比が2対1と女性の数が少ないので、日本と同じように子どもが生まれる数が少ないそうです。韓国の若者が希望する職業は公務員で状態としては日本と似ているところがあるそうなんですね。


もし北朝鮮と統一が実現されれば、北朝鮮には若い女性がたくさんいますから、少子化の問題も改善されるとジムロジャーズ氏は述べています。
韓国製品が北朝鮮でも流通するようになれば国は活性化しそうですよね。

アジアの時代としても、中国は世界をけん引する大国になり、朝鮮は南北統一されたとしたら活性化の道が見えてきます。なんだか日本だけ衰退し取り残されていくような・・・。


ここまで本書を読み進めていくと、こうして隣国が力を付ける中で日本は人口が減少し、貨幣価値も下がりインフレ、増税を行い、国民の生活水準は下がっていく将来が目に見えてきました。

今こそホンキで将来の事を考える時なんです!

 

もっと踏み込んだ内容を知りたい方は、ぜひ読んでみてください!

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まとめ

日本という国にはもう投資をする価値がないと世界的投資家のジム・ロジャーズ氏が判断を下した日本。

今、私たちにできる事はお金をしっかり管理するスキルを磨き、お金にも働かせるために海外投資に目を向ける事なんですね。

近隣諸国はどんどん発展を遂げる中「何故私たちは外国に住まないの?」と子どもに言われる将来を選ぶか、今から投資や海外に目を向ける重要性を自分事としてとらえ、しっかり実行して行きたいものですよね。

 

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